2020年3月までの活動記録(コロナ以前)


2019年度開催

※詳細は随時芸術教育デザイン室CONNECT/コネクトのホームページ、コネクト通信、またはFACEBOOKで告知します。

おやこの時間(音×絵本)、おとなの時間(哲学カフェ)、きのこの時間(美術×サウンドスケープ×哲学)

3月17日

(哲学カフェのキックオフ)

おとなの空耳図書館「哲学入門①」 進行役:寺田俊郎先生@ユニコムプラザさがみはら

7月18日

きのこの時間@明治神宮 美術×サウンドスケープ 小日山拓也、ササマユウコ

8月17日

空耳図書館のおんがくしつ@柏の葉KIDS(蔦屋図書館内)ササマユウコ、三宅博子

10月13日

おとなの空耳図書館「哲学カフェ入門②自由?」進行役:田代伶奈 

@ユニコムプラザさがみはら(台風のため11月3日に変更)

10月26日

きのこの時間@新宿御苑 美術×サウンドスケープ 小日山拓也、ササマユウコ

11月3日 

空耳図書館のおんがくしつ「えほんの音あそび①」@相模大野 進行役:コヒロコタロウ+ササマユウコ

12月22日 

空耳図書館のおんがくしつ「えほんの音あそび② 以上、令和子どもゆめ基金助成事業・読書活動

【募集中】2020年3月14日 

おとなの空耳図書館「哲学カフェ入門③テーマ死」 進行役:寺田俊郎先生

@ユニコムプラザさがみはら 詳細はこちら

 

空耳図書館ディレクター:ササマユウコ

⇒お問合せ:芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト  tegami.connect@gmail.com

絵本を図形譜に見立てたり、サウンド・エデュケーションをベースにした音のワークショップ。

美術×サウンドスケープの哲学散歩です。きのこを探すことから芸術/音楽とは何かを考えます。

おとなのための哲学カフェ。芸術に近しいテーマに沿った対話の時間です。



・空耳図書館はどこにあるのですか?

架空の図書館ですので建物は存在しません。忘れた頃にまちに出現しますから「どこにでもあります」とも言えます。本の貸出しはしていませんが、返却不要の時間をおとどけします。

・「空耳」にはどんな意味があるの?

例えば「クモの糸が切れる音」や「花がひらく音」をきいたことがありますか?その音は、どうやったらきくことができるのでしょう? 空耳図書館は、出会った「本」の世界を音や身体や言葉を通して旅することで、じっくりゆっくり感じて・考える時間。それは音楽、アート、哲学、世界の入り口です。

 例えば「おんがくしつ」では、実際に音の風景をつくったり、反対にきこえない音の世界を想像する楽しさを味わいます。その時間には正解がありません。その自由な時間を「ソラミミ」と呼んでいます。

・絵本の読書会なのですか?
絵本だけとは限りません。「この本おもしろいな、みんなと楽しんでみたいな」と思ったらどんな「本」でも扱います。

・子ども対象なのですか?

子どもの心を持った大人、おとなの世界を知りたい子ども、すべてのひとを対象にしています。

・なぜ「きく」なのですか?

「きく」は聴覚だけを表わしているのではありません。空耳図書館では、羊水に包まれた胎児が自分と母の心臓の音を全身で「きく」ように世界を「感じる」、自分を取り巻く世界と自発的に関わる意識を意味します。それは、音のある|ない、言語|非言語、日常|非日常など、さまざまな世界のウチとソトをつなぐ大切な感覚。聴く、聞く、訊く、利く・・日本語の「きく」の音にはさまざまな意味が含まれているのはなぜかを考えます。

 例えば赤ちゃんは1年間じっくり世界をきいてから言葉を話し始めます。きこえない赤ちゃんなら、じっくり見るでしょう。自分の内側と外側をつなぎ、おおきなひとつの「風景」として感じるプロセスから私たちの世界は始まります。

 音に特化した空耳図書館「おんがくしつ」が取り入れている「サウンド・エデュケーション」はカナダの作曲家R.M.シェーファーが今から40年前に提唱した「サウンドスケープ」という思考のレッスンです。この考え方は、西洋音楽の始まりにある「天体の音楽」には実際の音が無く、音楽とはもともと「きく=想像する」から世界と関わることだと教えてくれます。
 そもそも「オンガク」とは何でしょう。「きく」とは何でしょう?「耳」だけの感覚ではないことはわかりました。でも正解はありません。この正解のない「問い」を考える時間を、人間は「哲学」と呼んできました。だから空耳図書館には、皆さんと一緒に考える「哲学カフェ」もあるのです。そこでは音に限らず、ちいさな世界/おおきな世界のすべてを自由に考えていきます。

・他者の声、世界の音に耳をひらく/耳をすます

「よくきく」は音楽だけでなく生きる力です。哲学や医療や福祉など「臨床」と呼ばれる世界をはじめ、暮らしの中でも生きる力になります。「きく」に意識を向けると、内側にさまざまな「変化」が生まれます。自分と違う世界(ソト)を受け入れ、自分のウチを「やわらかく」広げる、変わる力も生まれます。もちろん自分のウチ(心や体内・体調)を「きく」ことも忘れてはなりません。生命はひとつのオンガク、音の風景なのです。


2019年から未来に向けた「空耳図書館」ディレクターの想い。

 アーティストや哲学者を進行役に、感じる(感性)と考える(思考)をつなぐ場を提案します。

 絵本/本の新しい楽しみ方を、芸術や哲学の入り口として実験する場として2015年にスタートした「ちょっと不思議な読書会~空耳図書館」(子どもゆめ基金助成・読者活動)。2019年はこども/おやこの時間に加えて、「おとなの空耳図書館(哲学カフェ)」を始めました。おとなたちが自由に考え、本当に思っていることを、自分の言葉で気兼ねなく話せる機会が、今の社会にはとても少ないと感じたからです。

もちろんここには「勝ち負け」や「優劣」はありません。それは「正解がない」からです。特定の技術やメソッドを習得する場でもありません。

「絵本」や「音の風景」をきっかけに、進行役(アーティストや哲学者)たちの思考や専門性に触れながら、いつもと少し違う世界、だけどとても大切な何かを、みんなで/ひとりで感じて・考える時間をおとどけ出来たらと思っています。

 そして、こども/おやこの時間には「おんがくしつ」を設けました。サウンド・エデュケーション×音楽療法の視点を取り入れた「音」との関わり方から、世界のウチとソトが豊かになるような新しい何かを発見して頂けたら幸いです。
空耳図書館ディレクター:ササマユウコ(音楽家・芸術教育デザイン室CONNECT
代表)

 

〇お問合せ:芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト

tegami.connect@gmail.com(ササマ)